くまもと「食」の大地 親善大使より

くまもと「食」の大地 親善大使より

世界無形文化遺産「和食」

2014年に和食が世界無形文化遺産に登録されて、
早1年が過ぎようとしています。
 
 
 
 
日本人として誇りに思った出来事でしたが、
遺産登録に尽力された立役者の一人である
熊倉功夫さんの講演を聞いてゾッとしたことがあります。
 
それは、日本において伝統的な食文化が崩壊の危機にあるという話でした。
 
 
 とりわけ、味噌汁は絶滅危惧品種だというのです。
 
 
確かに、女性の社会進出によって食の簡便化が進んできました。
 
食の市場としては、外食と中食市場が大幅に伸長し、
巨大な産業に育ってきました。
 
忙しいお母さんは、出勤前に時間をかけて
日本の伝統食を作る時間は限られています。
 
お弁当向けの冷凍食品が増えていることからもそれは明らかです。
 
 
 
 
孫の食事態度を見ていると、暖かい具たくさんの味噌汁を、
もったいないことに食べ残すことがよくあります。
 
佃煮にいたっては、最初から食べようとしないのは、
幼児の時から洋食化に慣らされた舌のせいとしか思えません。
 
佃煮メーカーを経営している身としては、
考えさせられる若者の傾向です。
 
 
 
その熊倉功夫さんの講演で、面白い話を聞くことができました。
 
一汁三菜という形式は、平安時代にはすでに確立していたそうですが、
その汁もので使う具には上質の順番があるというのです。
 
そのベスト3は、①鶴 ②白鳥 ③雁です。
 
戦国武将であった織田信長か徳川家康かが、
 
「鶴を二羽贈ってくれたありがたい」
 
との手紙を書いているのを見たことがあります。
 
 
つまり、その頃から鶴の肉は貴重なものだったのでしょう。
 
 
 
ところで、現代では
鶴の肉を手に入れて食することは不可能なんだそうです。
 
それは、鶴が保護鳥であり、
万一交通事故にあってもその鶴は死亡原因の分析のために、
一般人には手に入らないからのようです。
 
 
まことに、和食は奥深い文化なのです。
 
 
 
 
 
 
 
読んで頂き有難うございました 
 
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